高収益経営のヒントをお届けします。

本日のQ&Aです。

NO.18====================

Q. 建設業を営んおり、日々忙しくやっていますが
利益が残りません。社員にも十分な給与が払えず
申し訳ない状況が続いています。
アドバイスをお願いします。
(53歳 経営者)
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A. 最終的な利益を残していくための
ポイントは幾つかありますが、

基本的には

「入りを増やして出を制す」です。

日々忙しいということは
仕事は取れているようですね。

であれば、

まず確認しなければならないのは「粗利益」です。

厳密には「限界利益」です。

売上高から材料費や外注費などの原価を
差し引いた利益を指します。

その際に社内の労務費は含みません。
そのため、売上総利益とは若干違います。

この「限界利益」を増やしていくことが
まずやるべきことです。

御社の「限界利益率」はどれ位でしょうか?

少なくとも、
「限界利益額」が販管費以上なければ
その時点で赤字ですから、

残したい利益と必要な販管費を出せば
いくらの「限界利益額」が必要なのかがわかります。

売上高はだいたい予測がつくでしょうから
必要な「限界利益額」を売上高で割れば、
必要な「限界利益率」が算出されます。

とにかく、その「限界利益率」を目標とするのです。

目標が決まれば

仕事を受ける場合でも
工事の利益率が目標以下の仕事は
受けない方がよい場合もでてきます。

そして

基本は「出を制す」ですから

事前の工事の計画
つまり実行予算がキチンと組まれているか?

無駄な材料を発注していないか?
ロスを出していないか?

工程表をキチンと組んで
無駄な外注費を発生させていないか?

これらを社員全員でチェックすることで
目標の「限界利益率」に近づいていくものです。

実は、その前にとっても重要なことがあります。

それは・・・

ウチの業界は利益率が低いとか
儲からないなどと

思い込まないことです。

社長が思い込んでいると
社員も同じように考えてしまいます。

どの業界でも
利益率が低い会社、儲からない会社があるだけで、

キチンと利益を残している会社は必ずいるのです。

それは、上手いことやっているのではなく

先のような、キメの細かい対応を
やり続けているからなのです。

だから、

ネガティブな思い込みに囚われれず

社員巻き込んで
「限界利益率」の向上に努めてください。

まずは、そこからです!