高収益経営のヒントをお届けします。

本日のQ&Aです。一緒に考えてくださいね。

NO.24=======================
Q. ある業種に特化した建築(内装)の仕事をしています。
右肩下がりの業種のため、将来が不安です。
(48歳 経営者)
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A. 建設業でも、ある業種に特化していることは
強みである反面、つぶしが利かない弱みにもなります。

その特化した業種が右肩下がりとなれば
正に、弱みをどう克服するかという課題になります。

このような場合、最大の弊害となるのが何かわかりますか?

それは、経営者の「思考の枠」なのです。

どういうことか・・・

「思考の枠」とは、固定観念、思い込み、決めつけ、色眼鏡で観る
など、思考の癖のことを言います。

この業界は◯◯だ という思い込み

うちの仕事のやり方は□□だ という固定観念

この業種は右肩下がりだ という決めつけ

全てが間違っているというわけではありませんが、
この「思考の枠」があまりにも強固だと

人の話しが聞けない
あたらしいアイディアを否定する
自分の興味のある内容にしか耳をかせない

こんな状況に陥ります。

さらに怖いことに、この「思考の枠」は
成功者ほど、固くなりがちなのです。

だから、経営者はとくに要注意なのです。。。

「思考の枠」をつくる要素は
過去の体験にあります。

過去に照らし合わせて、現在を考える思考パターンです。

しかし、将来に向けた次に一手を考えようとしたとき
この過去に基づいた「思考の枠」が
足かせになるケースが多いのです。

では、この「思考の枠」を広げていくにはどうしたらよいでしょうか。

最も効果的なポイントが二つあります。

それは・・・

「対話」をすること。

対話で大事なことは、自分が話すことよりも
人の話を否定しないで聞くという姿勢です。

それと

「よい質問」をすること です。

良い質問とは、
他の人をアイディアを引き出したり、
考えていることを効果的に聞き出す質問です。

クローズ質問とオープン質問があれば
オープン質問を心がけるということです。

この二つを意識しておこなうことで、
「思考の枠」はかなり広がっていくことになります。

このように「思考の枠」を広げて考えなおすと・・・

これまでの業種特化でやってきた実績が強みになるかもしれません。

これまでの実績を強みとしてほかの業種にも展開していく。

さらに、その強みを進化させて
あらたな売りとなるような技術面を打ち出す。

このように、もう一本の柱を築いていくことです。

また、右肩下がりの業種の世界では過当競争になります。

見方を変えれば同業他社も同じ環境なので、
早々に立ち去る可能性もあります。

そうなって御社が生き残れば
競争はなくなります。

このように「思考の枠」を広げて考えることで
可能性が見えてくるものです。

ぜひ試していただきたいと思います。