高収益経営のヒントをお届けします。

さあQ&Aのはじまりです!

NO.6=======================
Q. やっと社内の組織化に取り組み始めたところです。
30代の中堅社員が数名おり、その中からリーダーを任せていきたいのですが、
優劣つけがたい状態です。どうしたらよいでしょうか?
(43歳 経営者)
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A. 最良の方法は、「自分たちで決めさせる」です。

話しを伺うと、社内の組織化に取り組まれているということで
この先の社内の変化と人の成長が楽しみですね。。。

リーダーを任せていくということですが、
これまでは全員が横並びであったのでしょう。

その状態から、上に立つ人を任命するとうことは
想像以上に気を使います。

実際に私も次のような失敗したケースを見たことがあります。

今回と同じように組織化するために役付け者をおきました。

この会社は30代で同年代の社員が多く、
その中から、社長の判断で係長を任命したのです。

人選は適切と思いましたが、
その後、組織が機能しなかったのです。

何が起きたかというと・・・

社員数名がこの係長に全く協力しなかったのです。

彼らの本音は、

「なぜ、あいつが俺たちの上司になるのか?

納得できない! だから協力できない!」

というものでした。

社内の組織化は、
役付け者をおくことでもきれいな組織図を描くことでもありません。

組織を機能させて始めて成り立つのです。

この会社は組織化につまずいてしまったのです。

どうしたらよかったのでしょうか?

この会社の反省を活かし、
他の会社では次のようにしてみました。

同じように役付け者候補が4名いました。

社長はこの4名を呼んで、次のように言ったのです。

「君たちの中から、このメンバーをまとめるリーダーを出して欲しい。
立候補でもよいが、4名の総意として決めて欲しい」

その結果、社長が最も期待をしている人になりました。

もちろん他の3名も納得の上です。

何が違ったのか?

どの会社でも、昇進昇格で差異が生まれます。

先を越された社員は、それだけでも面白くないのに
自分が認めない上司に対しては非協力になりがちです。

これらの問題を解決するために、相互の納得の上でリーダーを決める。

リーダーになった人は、他のメンバーの期待に応えなければならず、
他のメンバーは、自分が認めたリーダーを支えなければなりません。

この関係が大事なのです。

だから、最良の方法は
「自分たちで決めさせる」です。