高収益経営のヒントをお届けします。

それでは、7月1回めのQ&Aにいきましょう。

NO.8=======================
Q. 部下の課長のことで悩んでいます。
課長になって3年ですが、マネジメントができません。
性格はまじめで一生懸命ですが、空回りをしている状態です。
優しい性格からか、部下から軽く見られている傾向をあります。
どのように指導したらよいでしょうか?
(43歳 部長職)
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A. この課長は、部下の前で「自己開示」をすることです。

マネジメントを機能させるには
上位職のリーダーシップが欠かせません。

役職だけでは、人は動いてくれませんからね。

この課長も、課長になる前は、きっとご自分の仕事はできたはずです。
だから課長になれたのでしょう。

しかし、課長になった途端に、組織と部下を持ち
マネジメントしなければならなくなり、

まさに未経験の領域に足を踏み入れ
もがき苦しんだ3年間だったのでしょう。

マネジメントが機能しない、
リーダーシップが発揮できないといった場合の多くは、

リーダーシップの概念が間違っていたりします。

まじめな方ほど、思い込みや決めつけが強いのです。

どういう決めつけかというと・・・

リーダーシップは、組織を導いていく存在だ。
リーダーは、指示命令をする役目だ。
リーダーは、部下に弱みを見せてはいけない。

などです。

えっ、これらの何が間違いなの?

と思ったかもしれませんね。

上記のことを実践できる方は、相当に強い人です。

でも実際は、みんながみんな強い人かというと、そうではありません。

問題は、強いタイプでない人が、無理をして
強いリーダーを演じてしまうことなのです。

もちろん、場面によっては、強さは必要ですので、
すべてを否定するわけではありません。

とにかくポイントは、自分に合ったリーダーシップの発揮の仕方をすることなのです。

今回のご相談の課長の方は、
まじめで人が良く、厳しさよりも優しさがある方ということ。

そのような方が、固定概念で
無理をして強いリーダーになろうとして、空回りしている。

そうであれば、

引っ張っていくリーダーシップから、協力してもらうリーダーシップに
変えたほうがよいと思うのです。

つまり、部下から支えてもらえるリーダーに成るということです。

そのための第一歩は、「自己開示」です。

「自己開示」して、自分の弱み、想い、本音を
部下に知ってもらうのです。

そして、部下に協力を依頼するのです。

その結果、神輿に担いでもらうような関係になれれば理想的です。

自分らしいリーダーシップを発揮するには、
リーダー自ら「自己開示」することから始まります。