高収益経営のヒントをお届けします。

本日のQ&Aです。
NO.16=======================
Q. 以前に、会社の業績を社員に公開した方が良いと教わったのですが、
社員に会社の実情を知らせることに不安があります。
どうしても公開しないといけないでしょうか?
(53歳 経営者)
===========================

A. 会社の業績を公開しないということは
社員は、会社が現在どのような状況にあるのかが
わからないということです。

社員の側からしてみると、
会社の状況は、経営者の言葉から読み取るしかありません。

そうなると、色々な解釈をするものです。

業績がよくボーナスも沢山でているのであれば
よいかもしれませんが、

もしそうでないと、様々な誤解が生まれます。

例えば

社長は、業績が良くないと言ってボーナス支給を渋るが
社長が私服をこやしているのではないか・・・

とか、

自分たちは、朝から晩まで頑張っているのに
業績が悪いというのは、
社長に問題があるのではないか・・・

などと言いたい放題になりかねません。

では、どこまで公開すればよいの?

何も、洗いざらい全部公開する必要はないのです!

少なくとも、
社員が自分たちの仕事に関連する数値は教えるべきです。

そうであれば、毎月の損益は公開した方がよいですね。

損益ということは、
売上高、売上原価、売上総利益、販管費、営業利益

これらの数値を明確に示すことです。

できれば、毎月公開してください。

この売上高から営業利益までの数値は
社員の頑張りの成果と言えます。

もし、思ったほど利益が残っていなければ、
何か手を打つ必要が出てきます。

それを具体的な数値で検討することができるのです。

この方が、社員にとっても
どこに課題があり、どのようにしていったらよいのかを
具体的に理解することができるのです。

人件費の額も同様です。

人件費が会社の利益と比較して高いのか、低いのか自明です。

ちなみに、役員報酬は誤解を招く恐れがあれば
給与手当にまとめてしまってもよいですよ。

それと、貸借対照表は公開する必要ありませんから。

貸借対照表は会社の資本金や
借入金などがわかりますが、

借入金については、
社員に説明することは意外と難しいので、
貸借対照表は公開しなくてよいです。

私のクライアントで、
業績が良くなった会社の100%は業績を公開しています。

その真意をご理解いただき、対応してくださいね。