高収益経営のヒントをお届けします。

早速、Q&Aにまいりましょう!

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Q. 食品工場で工場長をしています。
うちの工場は社員3名とパートさん10名(女性)でやっています。
このたび、このパートさんのモチベーションを上げる目的で
能力に応じて時給に差をつけることにしました。
しかし、不満が多く、うまくいっていません。
どうしたらよいでしょうか?
(39歳 管理職)
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A. 何をもって能力というのか?
そして、何をもってそれを評価するのか?

これが先に明確になっていないと、上手くいきません。

おそらく評価者は、工場長であるあなたでしょう。

客観的な評価基準がないままに、上司のあなただけが評価したならば
社長は納得しても、被評価者であるパートさんたちは納得しません。

時給が低い人は、時給の高い人に嫉妬し、

そして、こう言います。

「あの人は、工場長から好かれているから・・・」

そして、

時給が低い人にもっと頑張ってもらうとして
ちょっと難しい仕事を頼むと

「このような仕事は時給の高い○○さんにやってもらったらどうですか?」

さらに、時給が上がった人がモチベーションが上がるかというと

そうではなく

他のパートさんとの会話が減ってしまったり、
悪口を言われたりして

みんなのモチベーションをあげるどころか、
逆にモラルが下がってしまいます。

これでは大変です!

では、どうしたらよいの?

このまま、時給で差を付けるのであれば
パートさん一人ひとりが仕事のパフォーマンスを上げられるように
仕向けることがポイントです。

そのためには、

査定期間の期首と期末に必ず個別の面談をすることです。

期首であれば、
どのような点を頑張って欲しいのかを明確に伝えます。

期末には、
それがどうだったのか。本人の評価と自覚
そして、評価者であるあなたの評価を伝えるのです。

この頑張りの成果を時給とするのです。

注意する点は

個人一人ひとりがただ頑張れば良い仕事ができるか。
よい職場に成るか。 というと

実はそうではありません。

大切なことはチームワークです。

職場で競わせることよりも、
調和と協力体制を優先するべきです。

だから、評価基準のなかに、
「協力する姿勢」を必ず入れることです。